海外余話

途上国での水道の実態

水道水

写真は、私が2008年にベトナム国のホーチミン市でODAプロジェクトに関わったころ、借りて住んでいたアパートの蛇口からの水の色です。毎日ではありませんが、時々茶色になりました。不安でしたので蛇口に茶こしフィルターを2枚重ねてろ過しながら利用していました。もちろん、生水は飲めませんので、毎回沸かして飲んでいました。残留塩素を測定しましたが、ほとんど検知しませんでした。

アパートではいったん地下のタンクに水をためて、それを屋上のタンクの送水して、各部屋に給水していました。定期的に清掃していましたが、きちんと清掃していたかどうかは確認できませんでした。

生活用水の供給は24時間ではなく、地区ごとに時間帯で区切られているため、各建物や家屋の屋上には大きな水槽が設置されています。そこに貯水して日々の生活に必要な水を使用します。このため、管理ができていないと水質には不安が生じますので、水道蛇口からの水は直接は飲みませんでした。飲料水はポータブルウオーターと呼ばれるペットボトルやタンク入りのものを買ってきて、いわゆるサーバーに設置して使うことが多いです。長期滞在の時、アパートを借りますが、部屋にはこのウォータサーバーが設置されていました。